ゴマ(胡麻)育て
普段から食事でゴマを食べている人は世界中に何億人もいます。
世界中の食通の方々に愛されているゴマですが、食べたことのある人に比べて 栽培したことのある人の数は極端に少ないようです。 乾燥にも強くどんな土壌でも丈夫に育ってくれるゴマは土さえあれば誰にでも簡単に 栽培することができるにも関わらず、「いっちょゴマでも育てようか」と考える人 は農家でなければほとんどいないようで少し残念です。
栽培準備
ゴマの栽培を開始する前に知っておくべきこと、やっておくべきこと。
もしあなたがゴマを育てようとする場合、連作だと苗立ちが悪く立枯病など の発生が危惧されますので避けましょう。 初ゴマの初心者なら問題ないでしょうが、1年以上ゴマ栽培していない土壌を 選んだ方がよいでしょう。 ゴマは根が深くて華奢に見えるほど茎が細い割に倒伏に強いのですが、強風で枝が 裂けやすいので風当たりの弱い場所を選んで種を撒きます。
種蒔き
ゴマ知識を身につけて準備が完了したらいよいよ種蒔きです。
ゴマは高温を好み寒さに弱い作物ですので、種蒔きのタイミングは気温が程よく 上がって穏やかな天気の日に行いましょう。 時期としては6月がよき種蒔き日和で、ゴマの出芽時には16℃以上の地温が必要 になりますのでそのことを考慮しておきましょう。 気温が10℃でも出芽はしますが、出芽まで時間がかかりますし苗が黄化して弱く 育ってしまい、後の生育もいまいちよくありません。
ゴマの収穫
おまちかねのゴマ収穫です、ここ一ヶ月の苦労が報われる瞬間です。
ゴマは種子が完全に成熟すると実を包む鞘が裂けて開き、中の種子が飛散して地面に 撒き散らすという癖を持っています。 収穫するタイミングが遅すぎるとをせっかく栽培したゴマが地に還ってしまいますので 種子が飛散して地面に降り注いでしまうよりも前に、鞘を摘み取るなり株ごと刈り 取るなりして収穫します。